今日、昨日はあの3日間が嘘のような寒さと雨。春から冬に逆戻りのような日ですね。キーボードの上で手がかじかみます。
あの3日間というのは、20日、21日、22日の3日間のこと。
伊勢原市のブーランジェリー・ブノワトンで、
リアルフードのタスマニアンハニー達の試食会を行いました。
3日間とも風は強かったものの、お天気は晴れ^^。
暖かな春の日差しのもと、大盛況な3日間でした。
3月29日の閉店が決まってからというもの、高橋幸夫さんが創り上げてきたブノワトンの味を愛する熱狂的なファンのお客様が開店時間前から列をなし熱気ムンムン、全国から駆けつけたお客様に囲まれてハチミツ試食会もとても楽しいイベントになりました。
予想通り、レザーウッドハニーの生クリームにはどのお客様も
“わ~、おいしい~”と驚かれておりました。
“これは買えないの?”と聞かれたりすることも多々ありました。
当日お買い求めになられた
150名以上の皆様、是非、ご自宅で、色々と美味しい食べ方を発見してみてください。
思えば初めてタスマニアンハニー達を、恐るおそる持って行ったのが4年前。
その後すぐに奥様の郷子さんからお電話を頂き、扱って頂ける事に。
“店主のおススメ ミドゥーハニー” “店長のおススメ レザーウッドハニー”
というタグを付けて頂いていたこと、本当に感無量です。
そして、お客様からもブノワトンの思い出話を色々と伺いました。
“10年前、家のポストに、パン屋がオープンした、というチラシが入っていて、それからのお付き合いなのよ~”
と言う近所の年配の女性。
驚きました。今では全国からお客さまがいらっしゃる、食べログでは全国2位のこの名店。
パン業会では、知らない人はいない店。パン職人を目指す人なら、だれでも憧れる、高橋幸夫氏。
でも、最初はとても苦労をされながら、地道な努力を惜しまなかったことが、この方の言葉から伺えました。
また朝のオープン前の超忙しい時間に厨房に入らせて頂いたのですが、若いスタッフ達の働きぶりにも本当に感動しました。
今残っているスタッフ達は、高橋氏に厳しくしかし、愛情をかけて育て上げられた方達ばかり。
あらゆる面に高橋幸夫氏の職人魂が引き継がれておりました。
今では国産小麦のパンも珍しくなくなってきましたが、10年前、高橋氏は自ら、穀物を食い荒らす害虫のコクゾウムシを飼ってまで、国産小麦の研究をしたそうです。
日本のパン用小麦の95%は輸入小麦。ポストハーベストがある輸入小麦にはカビも生えず、コクゾウムシは死んでしまったそうです。
その結果、地元の小麦農家を育て、5000万円もの投資で石臼工場を建て、製粉し、他の材料も全て、自ら確認し、判断した美味しく・安全基準の高いパンを作ることになったのです。
個人のパン屋でここまで徹底したパン屋は日本中どこを探しても、ここブノワトングループしかないはずです。
美味しさの秘訣、それは“こだわり”と“人”にあるのですね。
麦師の山口さんと高梨さん、ミルパワージャパンの本杉さんは写っていませんが、こちらが故高橋幸夫氏(中央のお写真)と奥様(店長)とスタッフの皆さんです。
残すところあと4日。
27日、28日、29日の最後の3日間は、私も、お客さま導引係などとしてお手伝いに伺います。
試食会の日もそうでしたが、開店1時間前から行列ができることとなると思います。
店内での混乱を避けるため、入店制限をさせて頂きます。
また、一人でも多くのお客様に、高橋幸夫氏の伝授した幻のパンをお買い求め頂くために、ひと家族様1トレー分のパンの量とさせて頂き、この3日間復活する、あのアンティーククロワッサンをはじめ、人気のパンに関しましては個数制限もさせて頂きます。
これらの説明を私がお店の前で致しますので、どうか皆様、私の言うことをよ~く聞いてから、お店に入ってくださいね~。
どうぞどうぞ、ご協力のほど、宜しくお願いいたします。
スタッフも明日から夜勤体制で、麦師もお休みして、総動員でパンを作ってくださるそうです。
来てくださる皆様、是非最後のブノワトンを心に焼き付けて行って下さい。