2009年 9月 04日
養蜂見学 ハチが教えてくれるもの
最近、みつばちの魅力にだんだん引き寄せられている私。
最初はおいしいタスマニアンハニー達に出会ったのがきっかけだった、ハチミツとのつながりも、最近は、みつばちちゃんたちのその生き方に興味が出てきております。
丁度、夏休みにお友達のしもきょんさんが、近くで趣味で養蜂をされているお友達、Nさんをご紹介頂き、子ども達を連れて、巣箱見学に行ってきました(^∀^)
Nさんは二宮と中井に巣箱を持っていらして、今回は二宮のミカン畑に置いてある巣箱を見せていただきました。
タスマニアでも巣箱を見せてもらい、子ども達もできたてのレザーウッドハニーを巣箱から舐めるという、感動を味わってきました。
でも、あの時は、巣箱が多すぎて、ハチの数もすごい数だったので、巣箱の近くには近寄れませんでした。
でも、今回は巣箱5箱ということもあり、極近くで見せていただくことができました。。
色々と注意事項を聞き、白い長袖長ズボンに身を包み、みつばちちゃんたちとご対面。
みつばちちゃんたちを傷つけないようにと、タスマニアのロビーさん同様、Nさんも素手。
とても、慎重に巣箱を取り扱う様子に、みつばちちゃんたちへの、愛を感じました。
(でも、刺されちゃったようでした、大丈夫でしたか~)
そして、巣箱も1箱を見本で買い、あとは全部Nさんの手作りと伺い、その養蜂熱の高さに驚きました。
すごい数のみつばちちゃんたち。
片面約1000匹、両面にびっちりだと、約2000匹のみつばちちゃんたち。
この巣板が、ひと箱、一段に9枚。
その中に、女王蜂は1匹だけ。交尾のためだけのオス蜂が少しと、あとはメスの働き蜂。
一日に1500個もの卵を産み付ける女王蜂。
巣の掃除係りからはじまり、幼虫の世話、巣作り、蜜の受け渡し、蜜つめ、扇風・換気、門番、そして、蜜集め、と年をとって経験をつむごとに、次第に巣箱内での仕事から、外での仕事をうけもつようになっていく、働きばち。
真ん中にいるちょっと体が大きいハチちゃんが、女王蜂。
わかりますか~?あ~もっとPCが駆使できたら、赤丸とか付けれるのに~。
(聡子さ~ん、ヘルプ!)
******聡子さ~ん、ありがとうございます。やってみました!******
巣房の中。白く丸まって、ひとつひとつの巣穴に入っているのが、幼虫。
こうしていろいろと説明を受けていると、息子の帽子に、一匹のみつばちちゃんが
足には黄色い花粉をつけているのがわかりますか?
なんてかわいいのでしょう!
みつばちは蜜のありかを8の字ダンスで仲間に教えたりと、すごいコミニケーション能力も持っているのです。
お尻を震わせて、その距離と方向を教えるんです。
そんなかわいいみつばちが、今減ってきていることは、ニュースや新聞でも報道されていますが、やはりNさんも、昨年は2箇所に置いている巣箱の大部分のみつばちが死んでしまったとおっしゃっていました。
今、読んでいる、“はちはなぜ大量死したか”(文藝春秋)にも同様のことが。
この本によると、2006年秋、アメリカの養蜂業全体の巣箱の数が200万箱を切ったとのこと。第2次世界大戦中は600万箱、2005年は260万箱あった巣箱が。この現象はCCD(Colony Collapse Disorder 蜂軍崩壊症候群)と名づけられていると。
2004年には巣箱1箱当り、50ドルだったものが、2007年にはなんと、150ドルにまで跳ね上がったと。
箱の数や値段を聞いてもそれだけで、ピ~ンとくるものではないけれど、量が1/3になったので、値段が3倍になってしまった、ということはわかります。
こうなると、影響を受けるのは、何も、ハチミツだけではありません。
受粉が必要となる農作物の多くはみつばちの力を借りているので、豊作は望めない。
更に、農作物だけでなく、例えば、酪農業。牛に受粉は必要ないが、その牛の食べる飼料、クローバーなどもみつばちの受粉を必要とする。
他にも繊維産業の綿花。これも豊作を確かにするには、みつばちちゃんたちの力が必要となる。
何気なく暮らしている毎日の生活に実はみつばちちゃんたちにお世話になっていることが多いことに気がつかされます。
Nさんは、みつばち大量死の原因は抗生物質が利かなくなったダニと、農作物にまく農薬だろうと、おっしゃっていました。本でも同様のことが書かれています。が、もっと、危機を感じさせられ、大変スリリングに。
本の解説を書いた、ベストセラーになった“生物と無生物のあいだ”の著者、分子生物学者の福岡伸一氏は、このCCDを狂牛病と似ていると、指摘している。
いずれも、自然界の最も基本的な動的平衡状態が人為的に組み換えられたことによって発生し、その後の複数の人災の連鎖によって、回復不可能なほどにこの地球上に広まった。
と。
ではどうすればよいのか?その答えを本書から、また福岡氏の言葉を借りるなら、それは、復元力。自然界が本来持つ調整能力がすべてを解く鍵となるのだと。
病気に対して手当たり次第薬を飲む如く、操作的な介入を行う行為の果てに答えはない。
農業においても、地球環境においても、人間を含むあらゆる生物においても、言える事であり、今、あらゆるところで警告がならされているのは、誰もが感じていることでしょう。
皆さんの体は、復元力、自然治癒力、ありますか?CCD同様、人間の経済に組み込まれ、経済効率を第一に繁殖戦略の犠牲になったりしていませんか?自分の体の声、心の声に耳を傾けて、衣食住を不便でも、もう少し、自然界に近づけてあげるだけで、自分にも、地球にも優しくなるんです~。
また本の内容については追ってご紹介していきたいと思います。
とにかく、子ども達にも、私にもとても貴重な時間でした。
ますますみつばちちゃんたちに興味が湧き、飼ってみたくなってしまいました。
どんな色の巣箱にしようか、などと考えるだけでもワクワクしちゃいます。
Nさんありがとうございました。
また遊びに行かせてくださいね~。
色々な細かな説明、とてもわかりやすかったです。
お陰で長男の夏休みの宿題の一つにもなりました。(感謝感謝)
そして、Nさんから頂いたハチミツもとても美味しかったです。
長男がとても気に入って、私など、スプーン3杯くらいしか頂かないうちに無くなってました。
次回は是非、採蜜作業を見せてください!!
最初はおいしいタスマニアンハニー達に出会ったのがきっかけだった、ハチミツとのつながりも、最近は、みつばちちゃんたちのその生き方に興味が出てきております。
丁度、夏休みにお友達のしもきょんさんが、近くで趣味で養蜂をされているお友達、Nさんをご紹介頂き、子ども達を連れて、巣箱見学に行ってきました(^∀^)
Nさんは二宮と中井に巣箱を持っていらして、今回は二宮のミカン畑に置いてある巣箱を見せていただきました。
タスマニアでも巣箱を見せてもらい、子ども達もできたてのレザーウッドハニーを巣箱から舐めるという、感動を味わってきました。
でも、あの時は、巣箱が多すぎて、ハチの数もすごい数だったので、巣箱の近くには近寄れませんでした。
でも、今回は巣箱5箱ということもあり、極近くで見せていただくことができました。。
色々と注意事項を聞き、白い長袖長ズボンに身を包み、みつばちちゃんたちとご対面。
みつばちちゃんたちを傷つけないようにと、タスマニアのロビーさん同様、Nさんも素手。
とても、慎重に巣箱を取り扱う様子に、みつばちちゃんたちへの、愛を感じました。
(でも、刺されちゃったようでした、大丈夫でしたか~)
そして、巣箱も1箱を見本で買い、あとは全部Nさんの手作りと伺い、その養蜂熱の高さに驚きました。
すごい数のみつばちちゃんたち。
片面約1000匹、両面にびっちりだと、約2000匹のみつばちちゃんたち。
この巣板が、ひと箱、一段に9枚。
その中に、女王蜂は1匹だけ。交尾のためだけのオス蜂が少しと、あとはメスの働き蜂。
一日に1500個もの卵を産み付ける女王蜂。
巣の掃除係りからはじまり、幼虫の世話、巣作り、蜜の受け渡し、蜜つめ、扇風・換気、門番、そして、蜜集め、と年をとって経験をつむごとに、次第に巣箱内での仕事から、外での仕事をうけもつようになっていく、働きばち。
真ん中にいるちょっと体が大きいハチちゃんが、女王蜂。
わかりますか~?あ~もっとPCが駆使できたら、赤丸とか付けれるのに~。
(聡子さ~ん、ヘルプ!)
******聡子さ~ん、ありがとうございます。やってみました!******
巣房の中。白く丸まって、ひとつひとつの巣穴に入っているのが、幼虫。
こうしていろいろと説明を受けていると、息子の帽子に、一匹のみつばちちゃんが
足には黄色い花粉をつけているのがわかりますか?
なんてかわいいのでしょう!
みつばちは蜜のありかを8の字ダンスで仲間に教えたりと、すごいコミニケーション能力も持っているのです。
お尻を震わせて、その距離と方向を教えるんです。
そんなかわいいみつばちが、今減ってきていることは、ニュースや新聞でも報道されていますが、やはりNさんも、昨年は2箇所に置いている巣箱の大部分のみつばちが死んでしまったとおっしゃっていました。
今、読んでいる、“はちはなぜ大量死したか”(文藝春秋)にも同様のことが。
この本によると、2006年秋、アメリカの養蜂業全体の巣箱の数が200万箱を切ったとのこと。第2次世界大戦中は600万箱、2005年は260万箱あった巣箱が。この現象はCCD(Colony Collapse Disorder 蜂軍崩壊症候群)と名づけられていると。
2004年には巣箱1箱当り、50ドルだったものが、2007年にはなんと、150ドルにまで跳ね上がったと。
箱の数や値段を聞いてもそれだけで、ピ~ンとくるものではないけれど、量が1/3になったので、値段が3倍になってしまった、ということはわかります。
こうなると、影響を受けるのは、何も、ハチミツだけではありません。
受粉が必要となる農作物の多くはみつばちの力を借りているので、豊作は望めない。
更に、農作物だけでなく、例えば、酪農業。牛に受粉は必要ないが、その牛の食べる飼料、クローバーなどもみつばちの受粉を必要とする。
他にも繊維産業の綿花。これも豊作を確かにするには、みつばちちゃんたちの力が必要となる。
何気なく暮らしている毎日の生活に実はみつばちちゃんたちにお世話になっていることが多いことに気がつかされます。
Nさんは、みつばち大量死の原因は抗生物質が利かなくなったダニと、農作物にまく農薬だろうと、おっしゃっていました。本でも同様のことが書かれています。が、もっと、危機を感じさせられ、大変スリリングに。
本の解説を書いた、ベストセラーになった“生物と無生物のあいだ”の著者、分子生物学者の福岡伸一氏は、このCCDを狂牛病と似ていると、指摘している。
いずれも、自然界の最も基本的な動的平衡状態が人為的に組み換えられたことによって発生し、その後の複数の人災の連鎖によって、回復不可能なほどにこの地球上に広まった。
と。
ではどうすればよいのか?その答えを本書から、また福岡氏の言葉を借りるなら、それは、復元力。自然界が本来持つ調整能力がすべてを解く鍵となるのだと。
病気に対して手当たり次第薬を飲む如く、操作的な介入を行う行為の果てに答えはない。
農業においても、地球環境においても、人間を含むあらゆる生物においても、言える事であり、今、あらゆるところで警告がならされているのは、誰もが感じていることでしょう。
皆さんの体は、復元力、自然治癒力、ありますか?CCD同様、人間の経済に組み込まれ、経済効率を第一に繁殖戦略の犠牲になったりしていませんか?自分の体の声、心の声に耳を傾けて、衣食住を不便でも、もう少し、自然界に近づけてあげるだけで、自分にも、地球にも優しくなるんです~。
また本の内容については追ってご紹介していきたいと思います。
とにかく、子ども達にも、私にもとても貴重な時間でした。
ますますみつばちちゃんたちに興味が湧き、飼ってみたくなってしまいました。
どんな色の巣箱にしようか、などと考えるだけでもワクワクしちゃいます。
Nさんありがとうございました。
また遊びに行かせてくださいね~。
色々な細かな説明、とてもわかりやすかったです。
お陰で長男の夏休みの宿題の一つにもなりました。(感謝感謝)
そして、Nさんから頂いたハチミツもとても美味しかったです。
長男がとても気に入って、私など、スプーン3杯くらいしか頂かないうちに無くなってました。
次回は是非、採蜜作業を見せてください!!